「山手線の内側マンション」は鉄板ではない

なぜ「おカネ持ち」は高台以外は買わないのか

JR東日本が中心となって再開発を進める田町ー品川間。ここにタワーマンションが建つならやはり「買い」かもしれない(写真: ベイグラント / PIXTA)
家を買うならマンションがいいのか、戸建てがいいのか。都心なのか、郊外なのか。大手住宅メーカー商品開発者を経て、現在は建築事務所APOLLOを経営する黒崎敏氏が「失敗しない家の選び方」を伝授する。第3回は「『山手線の内側マンション』は『絶対』ではない」。もしおカネがあって東京都内で家を買うなら、都心区を無条件に選びがちだが一体どういうことなのだろうか。
第1回 いま住宅を買うのは本当に「お得」なのか 
第2回 今から東京で家を買うなら、台東区や江東区だ

今、もし東京で家を買うなら、結局は値段が高くても価値が高い「山手線の内側」であり、中でも渋谷区、千代田区、港区などは「鉄板エリア」と言われている。

だが、これは本当だろうか。プロの目から見て地震や火災など、いざというときに「大丈夫なところ」はどこなのだろうか。

東京の地層がひと目でわかる「アースダイバー」

マンションばかりでなく一戸建て住宅も含めて考えると、「アースダイバー」(小学館・中沢新一著)に出ている内容が非常に参考になる。縄文時代からの東京の地層について書かれた本で、とくに冒頭の地図(アースダイビングマップ)は、東京の地層がひと目でわかるためとても便利だ。

これを読み解く限り、東京の地層は縄文時代から基本的には変わっていないことがよくわかる。例えば神社仏閣などは高台にある傾向が強いため、その近くの物件は鉄板エリアである場合が多い。

高台は比較的地盤が強く、戸建て住宅などが建てやすいことから、建築コストも余計にかからない。杭や地盤改良で費用がかさむことも少なく、低地に多い液状化現象などの問題も起きにくい。

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