厳選!長距離普通列車の旅を盛り上げる8曲 ミュージシャンとゆく「聴き鉄」紀行

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いよいよ夏本番!青春18きっぷで出かける列車旅の予定を練っている方も多いのではないだろうか(写真 : つぼ / PIXTA)

2015年は、鉄道に乗りながら音楽を楽しむ「聴き鉄」にとって記念すべき年になった。鉄道的にも音楽的にもインパクトの大きいサービスが立て続けにスタートしたからだ。今回は、そんな激変する2015年の新しい「聴き鉄」旅と音楽を紹介していきたいと思う。

「上野東京ライン」の開業、長距離普通列車の誕生

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大きな変化の1つ目は鉄道路線図。3月14日のダイヤ改正で登場した「上野東京ライン」だ。

東京駅―上野駅間が上下1本ずつの線(東北縦貫線)で結ばれ、東海道線と常磐線・東北本線・高崎線を接続する直通列車が営業運転を開始。

これによって、途中わざわざ混雑した山手線などに乗換えることなく、1本の列車で長距離の旅を続けることが可能となった。

このダイヤ改正を機に、4時間を越えて走破するという驚異的な長距離普通列車が関東にも誕生したので調べてみた。

・熱海→黒磯(268.1キロメートル、4時間半越え)
・前橋→沼津(241.0キロメートル、4時間半越え)
・伊東→宇都宮(231.0キロメートル、4時間越え)

見ての通り、なかなかの乗りごたえだ。

限界に挑戦したい! という方は、黒磯駅6時52分発の列車で旅をスタートし終点の熱海駅まで5時間弱乗りっぱなし。熱海駅を3分で折り返し再び黒磯行きの列車に乗車すれば、黒磯駅に戻って来るのが16時18分着。合計でなんと約9時間乗りっぱなしというとんでもないエクストリーム・プランもある。

3月14日のダイヤ改正で誕生した上野東京ライン(撮影:裏辺研究所)

興味本位で、一度実際に熱海駅から黒磯駅まで乗り通してみたのだが、乗り鉄が趣味の筆者でもさすがに体にこたえてしまった。挑戦する場合は食糧や充電、羽織るものなど、乗車前に万全の準備が必要と感じた。

ちなみに黒磯から熱海までの268.1キロメートルを乗り通す場合は、通常に運賃を支払うと片道4750円。青春18きっぷを使用しても1回分2370円を消費する形となる。出費的にもかなりストイックである。

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