日本の証券業界の見通しは引き続きネガティブ《ムーディーズの業界分析》

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 次表のとおり、野村と大和はBaa格である一方、国内銀行グループの証券子会社の格付けはA1からA2のレンジとなっている。この差は主に、大規模な国内銀行グループの証券子会社の格付けに織り込まれているノッチアップ分によるものであり、これはストレスにさらされた場合に、親銀行からサポートが提供されるであろう、というムーディーズの見方を反映している。そのサポートの可能性は、親銀行または兄弟銀行からのキープウェル契約に裏付けられている。しかし、これらの証券子会社の単体ベースにおける信用ファンダメンタルズ(営業基盤、財務内容等)は、全般的に野村や大和より弱いとムーディーズは見ている。

表1:格付け対象の発行体

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