映画「バケモノの子」が渋谷を舞台にしたワケ 「スタジオ地図」齋藤優一郎氏に聞く

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(c)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

何も迷いもなく会社を辞めた

ーーもともと齋藤さんは「マッドハウス」というアニメーション制作会社にいて、細田守監督と一緒にスタジオ地図を作ることになりました。会社を辞めて細田さんと一緒にやろうと思った時の心境はどういうものだったのでしょうか?

そのことは明確だったと思います。細田守監督と一本一本、背筋を正して、子どもと大人が一緒に楽しめるアニメーション映画の可能性にチャレンジをしていきたい。そう思ったからです。そして『おおかみこどもの雨と雪』という作品を作るためには、その作品にさらに真摯に向き合うことができる環境が必要だったと、僕がそう思った。それだけのことです。ただその僕らの覚悟と思いに、本当にたくさんの方々が、お気持ちと励ましを下さった、支えて下さった。本当に本当に感謝を致しております。そして、そう言った方々に支えて頂いて励まして頂いて、僕らは一本一本、新しい映画にチャレンジをさせて頂いている。スタジオ地図の設立以降、これまで以上に観客の皆さま含めた多くの方々に感謝をし、また責任を持って、これからも新しい映画という地図を一本一本描いて行けたらと思っております。これからも、どうぞよろしくお願い致します。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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