名古屋名物のテレビ塔、定まらぬ“第二の人生”

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 名古屋市は今年度予算でテレビ塔活用調査、栄地区の魅力向上調査を実施中。「ビジネスの中心地が名古屋駅へ一極集中する中で、栄の役割をしっかり定めていく必要がある。現在進めている調査を基に、栄地区の再生とテレビ塔の活用を一体化した構想を作り上げ、市民の理解を得ていきたい」(市民経済局文化観光部の上田剛主幹)。

免震構造となったテレビ塔内に市の防災拠点も置いたうえで、さらに久屋大通公園を改造して、平常時はイベント会場、震災時は帰宅困難者の一時避難場所とする、という有力な案も浮上している。名古屋は地震への備えが遅れているだけに、こうした活用であれば市民の理解も得られるだろう。

(山田俊浩 =週刊東洋経済2011年9月3日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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