パレスチナの子どもが直面するむごい現実

逃げ腰の米国頼みでは中東和平は実現しない

50日に及んだイスラエルによるガザ地区での軍事作戦では557人のパレスチナ人の子どもが命を奪われた(撮影:Ali Hassan/Anadolu Agency/Getty Images)

中東地域で最も歴史の長い争いを続けるパレスチナとイスラエル。何十年にも及ぶ和平交渉にも進展が見られず、両者の関係は悪化の一途をたどっている。

子どもの権利のためのNGO(非政府組織)のパレスチナ支部であるDCIPが国連事務総長に提出した報告書では、両者の紛争で2014年に561人の子どもたちが命を落とした。

3000人近い子どもが負傷

このうち557人のパレスチナ人は、昨夏、イスラエル側がガザ地区で行った軍事作戦で死亡した。50日間に及んだこの作戦では、さらに3000人近いパレスチナ人の子どもたちが負傷し、うち約1000人が回復不能の重傷を負った。

報告書では学校の破壊、紛争を経験した子どもたちが直面する精神障害、子どもたちの投獄について詳しく述べられている。破壊された学校は世界のどこよりも多かった。

子どもと武力紛争を担当するゼルギー国連特別代表は、イスラエルと、同国が敵対するガザ地区のハマスを、国連が毎年指定する子どもの権利を侵害する国や団体のリストに加えるよう求めた。だが、米国はイスラエルの追加を控えるよう働きかけ、潘事務総長はこれに応じ、ハマスをもリストには入れなかった。

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