【産業天気図・精密機器】デジカメは不況脱しデジタル一眼が主戦場に。複写機関連やニコンの好調も際立つ

精密機器業界で近年、「勝ち」と「負け」の格差を拡大させてきたのがデジタルカメラだ。シェアの上位はデジタル一眼レフに強いキヤノン<7751.東証>や、海外でのブランド力で勝るソニー<6758.東証>が占め、オリンパス<7733.東証>やペンタックス<7750.東証>などの下位メーカーは04年度、05年度と2年連続で赤字に苦しんだ。カメラの老舗であるコニカミノルタホールディングス<4902.東証>は赤字脱出のメドが立たず、4月にデジタル一眼レフ事業をソニーに譲渡した。
 ただ、オリンパスやペンタックスも在庫圧縮等のリストラを進めた結果、昨年度の下期から黒字復帰を果たしている。今期は通年で黒字転換できそうだ。
 今後の焦点はデジタル一眼レフ。デジタル一眼はボディ単価が10万円程度するうえに交換レンズも数万円から数十万円と高額で収益性が高い。ただ、この7月にソニーが「α」ブランドでデジタル一眼に初参入するなど、新規参入組も増加している。ソニーの動向次第では、現在この分野でシェアの低いオリンパスやペンタックスが影響を受ける可能性もある。
 一方、複写機やプリンターなどの市場は今年も好調。セイコーエプソン<6724.東証>がインクジェットプリンタで苦戦を強いられているほかは、各社とも競争が激化する中で業績を着実に向上させている。キヤノン、リコー<7752.東証>など複写機各社は今期も増収増益の見通しだ。
 複写機関連以外で好調な企業といえばニコン<7731.東証>。半導体露光装置、液晶露光装置の両分野でハイエンド製品の拡販に成功しており、今期も半導体・液晶市場の拡大を追い風に躍進が続きそうだ。
【吉川明日香記者】


(株)東洋経済新報社 会社四季報速報プラス編集部

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