一流の人が飲み会で実践する「すごい気遣い」 年364日の会食で結果を出すあの人に聞く

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また、カウンター席が中心のお店は、お客様から調理風景が丸見えなので、少なくともレンジでチンしたり、手抜きをしたりしません。むしろ一般的なお店では出ないようなこだわりのメニューを出してくれる可能性が高いので、相手も喜んでくれます。老舗や有名店でなければ、料金も比較的リーズナブルです。

戸賀敬城氏

ちなみに、仕事の接待というと、「高級店に連れていけば、すべてうまくいく」と考える人がいますが、これは間違い。ひとり2~3万円もするような高級店であれば、料理もサービスも一流でしょう。

しかし、高級店を予約して、「あぐら」をかいているようでは、相手との距離感をつめて、仕事の結果につなげることはできません。相手は「この人と仕事を一緒にやっても大丈夫かどうか」を見ているのですから。したがって、高級店を選ぶよりも、「飲み会で自分がどう振る舞い、何を伝えるか」のほうが大切です。

いつもお世話になっているお客様に感謝の気持ちを示すという意味で、たまに高級店を使うのはありですが、会社の飲み会で日常的に使うお店は、背伸びをする必要はありません。

実際、私が普段使っているお店は、ひとりあたり4000~8000円あたりの価格帯が中心です。1万円を超えるようなお店はめったに使いません。そもそも会社の経費を使っているのですから、費用対効果を意識した飲み方が求められるのは当然です。

お好み焼き屋は会食に最適!

ただし、ここで気をつけることがあります。飲み会は仕事の結果につなげるプロセスであるとはいえ、毎回のように同じ相手に対して仕事の相談や提案などをしていたら、相手に「また仕事の話かぁ」と疲れさせてしまいます。だから、5回のうち1回くらいは、仕事の関係をリフレッシュさせる会をセッティングするといいと思います。

そういうときに、私がお勧めしたいのはお好み焼き屋です。その理由は、

①家に招いたようなアットホームな関係になれる
②「作ってあげる」ことでマメさがPRしやすい
③コスパがいい

の3つです。

日本でも海外でも社長やセレブは大事な人を自宅に招いてもてなします。自宅に招くのは、一般の人にはハードルが高いでしょうが、お好み焼き屋だと自宅に招いたかのようなアットホーム感を演出でき、相手との距離も縮まります。

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