一流の人が飲み会で実践する「すごい気遣い」 年364日の会食で結果を出すあの人に聞く

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これは私の業界や仕事に限った話ではありません。どんな仕事でも、頻度の差こそあれ、お客様や仕事の関係者と飲み会をする機会はあるのではないでしょうか。

しかし、多くの人は、「付き合いだからしかたない」「とりあえず楽しく飲めればそれでいい」などと、漫然と飲み会に参加しているのが実情のようです。

たしかに、昭和のバブル時代までは、仕事の関係者とワイワイと飲み会で盛り上がっていれば、仕事がどんどん入ってくる時代でした。

今は違います。限られた予算の中で、大きな成果を出すことが、社員に求められています。飲み会に費やす時間や食事代も「コスト」ととらえ、費用対効果を重視しなければなりません。

「お店選び」に仕事のセンスがあらわれる

写真をクリックするとアマゾンのページにジャンプします。 『結果を出す男は「飲み会」で何をしているのか?』

飲み会の成否を大きく左右するのが、「お店選び」です。

たとえば、大事なお客様との飲み会の場にチェーン展開の居酒屋を選んだり、料理がおいしくないのに値段ばかり高いお店や、大声を出さないと会話ができないようなにぎやかなお店を選ぶ人に対しては、「もう少し気を遣ってほしかった。仕事もこんな調子かもしれないなあ……」と不安になります。

一方、相手が喜ぶ、居心地のよいお店を選ぶ人に対しては、安心感を覚えますよね。

どんなお店を選ぶかで、「仕事で結果を出せる人なのか」「仕事のセンスがある人なのか」といったことを垣間見ることができます。相手は、あなたのお店選びのセンスを見ています。だからこそ、お店選びに手を抜いてはいけません。

私がお店選びで心がけているのは、同じ相手と飲み会をするなら、5回中4回は仕事の話もきちんとできるような落ち着いた雰囲気のお店を選び、残りの1回は煙がもくもくと立ちのぼっているような庶民的なお店を選ぶことです。

まずは、前者の落ち着いた雰囲気のお店については、和洋中なんでもよいですが、おすすめは比較的新しい和食割烹のお店です。有名店で修業した板前さんが独立して初めて出した、カウンター席といくつかのテーブル席があるような小規模な店舗のイメージです。

割烹料理店は、たいてい雰囲気が落ちついていて、賑やかな別の席のお客さんの声に悩まされることもありませんから、仕事絡みの飲み会には適しています。

次ページあとの1回は、どこへ行く?
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