いま食べたい、常磐・東北・館山道の「高速グルメ」 「ハイウェイめし甲子園」のトップ3が発表に

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第3位の「市原豚丼温玉のせ」は、丼から溢れんばかりの地元北総豚の肩ロースが、炭火で焼き上げられている。

ボリューム満点の第3位「市原豚丼温玉のせ」(筆者撮影)
ボリューム満点の第3位「市原豚丼温玉のせ」(筆者撮影)

この豚肉だけでもいくらでも食べられるが、中央に乗る温玉を溶いて味変も楽しめる。メニューがテーブルに置かれた瞬間から幸せな気分になれる、見るからにボリューミーでインパクト大の入賞作である。

「市原豚丼温玉のせ」は調理しているそばから匂いに誘われた(写真:ネクセリア東日本)
「市原豚丼温玉のせ」は調理しているそばから匂いに誘われた(写真:ネクセリア東日本)

この上位3品を含む今回の出品メニューは、どれも期間の限定はなく、各SA/PAで提供されることになっている。

それぞれの店舗で、のぼりやポスターなどでハイウェイめし甲子園へのエントリーメニューをPRしているので、大型連休などでNEXCO東日本の高速道路を利用する場合は、ぜひチェックしてほしい。

なお、「鬼平がコンセプトも!個性あふれる3つのSA/PA」で紹介した「深谷ねぎ肉そば」も、ハイウェイめしにエントリーした121品のうちの一品であった。

SA/PAに寄るならグルメをチェック

今年の春は、NEXCO東日本と西日本(九州支社)で、奇しくもハイウェイグルメコンテストの発表、試食の場に立ち会うことができた。

「牛たんハンバーグ定食」を食べるはっしーさん(筆者撮影)
「牛たんハンバーグ定食」を食べるはっしーさん(筆者撮影)

もし参加していなければ、各SA/PAに出向いて一品ずつ食べるしかなかったメニューをまとめて、しかも各シェフや支配人のこだわりを聞きながら食すことができたことは、とても有意義で感謝したい気持ちでいっぱいである。

コロナ禍が収まり、再び外出が許されるようになって、旅先での「地元めし」への関心は以前よりも高まっている。

中でも、ドライブの友として全国のSA/PAで提供されるハイウェイグルメは、日々進化を重ね、そのメニュー自体が集客力を発揮するまでに成長してきたと感じる。

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こうしたコンテストは、メニューの開発や食材の確保、安定的な味・品質での提供など、現場のスタッフの苦労がしのばれる。その一方で、表彰されてはにかむシェフの方々の顔を見ていると、普段は厨房の奥にいるスタッフにスポットが当たるこのコンテストは、「きっと励みになるに違いない」と確信した。

高速道路を利用してSA/PAに立ち寄る際は、ぜひレストランのメニューをチェックして。そして実際に食べてみてほしい。

【写真】見るだけで食べたくなる!ハイウェイグルメの数々
佐滝 剛弘 城西国際大学教授

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さたき よしひろ / Yoshihiro Sataki

1960年愛知県生まれ。東京大学教養学部教養学科(人文地理)卒業。NHK勤務を経て、NPO産業観光学習館専務理事、京都光華女子大学キャリア形成学部教授、リベラルアーツ・ジャーナリスト。『旅する前の「世界遺産」』(文春新書)、『郵便局を訪ねて1万局』(光文社新書)、『日本のシルクロード――富岡製糸場と絹産業遺産群』(中公新書ラクレ)など。2019年7月に『観光公害』(祥伝社新書)を上梓。

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