人気上昇中キャンピングカー「デュカト」の正体 フィアットが製造する商用バンに注目が集まる

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セカンドシートには、キャプテンシートを採用
セカンドシートには、キャプテンシートを採用(筆者撮影)

一方、室内は、セカンドシートに、快適な座り心地を味わえるキャプテンシートを採用。左右の間隔を開けることで、運転席から室内後方へのウォークスルーも楽にできる。また、セカンドシート前にはテーブルを設置し、運転席と助手席を180度回転させることでダイネットにすることが可能。

ダイネット部分
ダイネット部分(筆者撮影)

さらに室内後方にもサードシートを設置し(運転中の着座は不可)、ダイネットにできるツインダイネット方式を採用する。なお、リアのダイネットはベッドにも展開できるため、ポップアップルーフと合わせて計4名の就寝が可能。室内最後方にはキッチンなども装備することで、利便性が高く、快適なクルマ旅を楽しめる。なお、価格(税込み)は、フロアマットや電動ポップアップルーフなどのオプションを備えた展示車の場合で、1693万9840円だ。

海外製モデルと真っ向勝負

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従来、デュカトをベースとするキャンピングカーは、前述のとおり、海外製の輸入車が主流だった。スロベニアのアドリア、ドイツのデスレフなど、日本にもさまざまなメーカーが手がけたモデルが今も販売されており、いずれもプレミアムなキャンピングカーとして多くの愛好家にとって憧れの存在となっている。

ここで紹介したような国産のデュカト・キャンピングカーが、そうした海外製モデルにどう対抗するのかも今後注目。日本ユーザーの嗜好や使い方をよく知る国産メーカーの技術力が、これから試されるときだといえる。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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