「住みよさランキング2015」東日本の1位は? 関東は不動のトップ5、各県トップ3にも注目

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長久手(愛知)が坂井(福井)に代わりトップに

全国順位29位の小松市(石川)が地域ブロック順位で20位というように、6地域ブロック中、最もレベルの高いのがこの「甲信越・北陸・中部」エリアだ。しかも毎年トップが入れ替わる。今年は、昨年3位の長久手市(愛知)が坂井市(福井)に変わって1位となり、坂井市は3位へと後退した。また2位の能美市(石川)は昨年7位から順位を上げ、昨年2位の野々市市(石川)が4位へ順位を下げた。

上位の順位が毎年変動する一方で、上位の顔ぶれにはそれほど変化がない。今回のトップ20のうち昨年トップ20圏外だったのは18位の七尾市(石川)と20位の小松市(石川)のみ。どちらも「住居水準充実度」の2指標の年次更新がプラスに働いた。逆にトップ20から姿を消したのが昨年16位の敦賀市(福井、今年21位)と中央市(山梨、同22位)だ。

敦賀市は「安心度」では順位を上げたが、転入・転出人口比率の急激な悪化と、住宅着工戸数の落ち込みで、「快適度」の順位が急落したことが響いた。同市は日本原子力発電の敦賀発電所を抱える原発の町だが、2011年以降、運転が停止されたまま(1号機は廃炉決定)であることが影響していると考えられる。

このエリアでは、トップ10に石川県の都市が3市、福井県と富山県の都市がそれぞれ2市ランクイン、さらにトップ20では北陸3県で14都市がランクインしており、その強さが際立っている。今回のランキングでは、今年3月に開業した北陸新幹線の効果はまったく反映されていないが、来年以降のランキングにどれくらい影響があるのか注目したい。

最後に、各県別のトップ3を紹介しよう。

次ページ各県別のトップ3を大公開
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