外国語習得の最短ルートは「勉強しない」こと 歯磨きをするように言語を学ぶコツ

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私は、学校の「英語の授業」がどうしても好きになれませんでした。しかし、ある時外国の言語や文化への関心が高まり、気付けば5年間でスペイン語、英語、フランス語、アラビア語、インドネシア語、ロシア語、ポルトガル語、ドイツ語、トルコ語、中国語、タイ語、韓国語の12ヵ国語をマスターしていました。

今、その違いは何だったのか。今振り返ってみると、当時は「勉強」でしかありませんでした。

もっと言えば、いつどこで役立つのかわからない知識を、ひたすら頭に入れて、テストで合格点を取るためだけのものになってしまっていたように思います。それでは身につかなかったのは無理もありません。

しかし、スペイン語をはじめとする12ヵ国語の習得は、実際に取り組んでみると「勉強」ではありませんでした。自在に使えるようになりたい一心で学び方をゼロから見直したことで、習得までの道のりのすべてがワクワクに満ちたものになりました。

歯磨きをするように言語を学ぶ――習慣化のコツ

外国語学習継続の最大のコツは習慣化です。

たとえば朝、顔を洗う。歯磨きをする。これらの行動は当たり前すぎて、「面倒くさいな。今日はいいか……」なんて思う人はいないでしょう。これに匹敵するくらい当たり前の習慣として、外国語学習が日常に組み込まれると、「面倒くさいな。今日はいいか……」と思うまでもなく継続できます。それどころか学習時間をもたないと気持ち悪いくらいになるかもしれません。

そのためには、1日のうちの「どのタイミングに勉強するのか」をあらかじめ決めておくことをおすすめします。外国語学習の継続の秘訣も、習慣化と密接に結びついています。

「朝、起きたら顔を洗う」「食後に必ず歯を磨く」というように、「昼休みになったらPimsleurを開く」「通勤中はPodcastを聴く」というようにタイミングを決めておくと、日常生活の中で習慣化しやすいでしょう。

ちなみに私は、朝は脳がリフレッシュされていて集中力が高いような気がするので、起床直後を外国語学習の時間としています。

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