タイでの邦人援護件数は減少だが、すり・置き引き・ひったくり被害は依然高水準

6月22日に外務省が発表した「2010年海外邦人援護統計」で、タイは18年ぶりに世界ワーストナンバーワンを免れた。ただし、昨年は、3月以降の政治騒乱により、日本人の渡航が大きく減ったことで、「不名誉な記録」の更新を逃れただけであり、依然、タイで在外公館に援護される日本人が多いことに変わりはない。

在タイ日本国大使館の説明では、タイで日本人が巻き込まれる事件は、圧倒的に「窃盗」が多い。特に「すり・置き引き・ひったくり」の被害件数は毎年「高水準」を保っており、一昨年は186件、昨年も172件を数えた。

 

 

「ひったくりは、日本人駐在員も多く居住するバンコク都心の住宅街・スクムビットで全体の約半数が発生しており、日本人駐在員やその家族も被害に遭っている。日本ではひったくり被害者の約9割が女性だが、タイでは男女半々。

手口は、日本と同様、歩行中に後ろから来たバイクに乗った犯人に追い越しざまにバッグをひったくられる、あるいは車体の側面にドアがなく、開放状態になっているトゥクトゥク(料金交渉制の三輪自動車のタクシー)に乗車中、併走してきた二人乗りのバイクに手荷物をひったくられる、といったもの」(在留邦人の援護を担当する在タイ日本国大使館の中西正人・二等書記官兼領事)。

ひったくりは、日本では警視庁がホームページを通じ、防犯対策として、「徒歩の場合、バッグを車道側に向けて持たない」「後方からバイクが近づいてきたら警戒する」と啓蒙しているが、タイでもそれが通用する。

日本人駐在員を含め、被害が増える傾向にあるのが「占有離脱物横領」。タクシーの車内にカバンを置き忘れ、運転手や次に乗った乗客に横領されるケースなどがそれに当たる。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。