日本の生保業界のアウトルックを「ネガティブ」に変更《ムーディーズの業界分析》

拡大
縮小


金融機関グループ
主任格付アナリスト/VPシニア・アナリスト
川田 兼司

ムーディーズは7月15日、日本の生命保険業界の見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更した。3月11日に発生した東日本大震災以前は、日本の生命保険会社の事業環境は比較的安定していたが、震災の直接的な影響、および日本経済への影響が、金融市場および消費者心理に影を落としており、生命保険業界にマイナスの影響を与えている、とムーディーズは分析する。

震災からの直接の影響が期間利益には見られたものの、生命保険会社の2011年3月期の業績は安定している。多くの生命保険会社における逆ザヤ負担は減小した。解約・失効率が引き続き低下し、契約継続率・営業職員在籍率も引き続き改善を示した。

保有契約年換算保険料-個人保険・個人年金

[+]画像拡大

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT