ハイエースの珍しいキャブコン仕様が愛される訳 ファンルーチェ・セレンゲティ525最新モデル

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加えて、このモデルでは、トヨタの予防安全技術「トヨタセーフティセンス」も搭載。前方の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検知し、衝突被害軽減ブレーキなどを作動させる「プリクラッシュセーフティ」はじめ、数々の安全運転支援システムも備えている。

車中泊仕様とは一線を画す、充実した内装が魅力

室内には、ハイエースとは思えないほど広いリビングスペースが広がる
室内には、ハイエースとは思えないほど広いリビングスペースが広がる(筆者撮影)

一方の室内。車体の助手席側すぐ後方にあるエントランスから入ると、テーブルと対面式ソファを備えた明るい雰囲気のリビングが目に飛び込む。壁には木目調の化粧ボード、天井にはファブリックを施し、床面はクッションフロア仕上げとなっている。走行中の着座シートになるソファは、運転席のすぐ後ろが後向きに座る2列目シート、後方側は前向きに座る3列目シートの役割だ。2列目・3列目ともに2名乗車で、計4名の着座ができる。ほかにも、エントランス右横に1名用の横向きベンチシートもあり、運転席と助手席を合わせると乗車定員は計7名となる。

脱着式カセットコンロにガラス蓋付きシンク、スイッチ付き電動蛇口などを備えたキッチン
脱着式カセットコンロにガラス蓋付きシンク、スイッチ付き電動蛇口などを備えたキッチン(筆者撮影)

室内左側にはキッチンもあり、脱着式のカセットガスコンロやガラス蓋(ふた)付きシンクを備える。シンクにある蛇口は、スイッチを押すと40Lの給水タンク(ポリタンク2個)から電動ポンプで給水するタイプだ。また、キッチン用家具には容量65Lの車載用冷凍冷蔵庫も搭載。上部には収納棚やオプションの電子レンジも備えるなど、旅先での調理などに十分対応する装備を持つ。

車体後方の2弾ベッド
車体後方の2段ベッド(筆者撮影)
運転席上部のバンクベッド
運転席上部のバンクベッド(筆者撮影)

 

就寝スペースは、まず、車体後方に2段ベッドを常設。サイズは1920mm×850~900mmで、それぞれ大人1名ずつ、計2名が横になれる。また、車体前方にあるバンクベッドは、停車時にフロアを後方へ引き出すことで拡張でき、1900mm×1900mmのスペースを確保。大人3名の就寝が可能だ。加えて、リビングのソファもベッド展開が可能で、こちらには子ども2名が寝ることができる。就寝定員は大人5名+子ども2名だ。

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