金融機関の利ざや縮小が止まらない

日銀緩和の長期化がリスクに

長引く超低金利環境を背景に、金融機関の利ざや縮小が止まらない。収益力の目安のひとつとなる総資金利ざやがマイナスになる「逆ざや」転落も増加している。都内で19日撮影(2015年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 23日 ロイター] - 長引く超低金利環境を背景に、金融機関の利ざや縮小が止まらない。収益力の目安のひとつとなる総資金利ざやがマイナスになる「逆ざや」転落も、じわりと増加している。日銀が掲げる2%の物価目標の実現には時間がかかるとみられる中、大規模な金融緩和の長期化がリスクとして意識されつつある。

好決算でも本業は低迷続く

地方銀行の2014年度決算をみると、最終利益が高水準を維持し、貸出が伸びているにもかかわらず、利息収入が減少している。

地方銀行64行の15年3月末の貸出金は、前年比プラス4.1%の178兆円程度だったが、貸出金利息などの資金運用収益から預金利息などの資金調達費用を差し引いた資金利益は、同マイナス0.5%だった。第二地方銀行41行は貸出が同プラス2.8%だったが、資金利益は同マイナス6.5%となった。

次ページ地銀は7行が逆ざや、じわり増加
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
JR九州“脱鉄道”の成算

今年、上場を果たしたJR九州。豪華寝台列車「ななつ星in九州」は話題になった。しかし、人口減少などもあって鉄道事業の先行きは暗い。成長は非鉄道事業の成否に懸かっている。