開発チームが考え抜いたのは、「どうすればロボットが家族の一員になれるのか」ということだった。例えば、家庭向けには、おすすめの料理を提案するアプリが搭載されている。ただ、ペッパーはレシピサイトのように調理の工程を詳しく解説することはできない。むしろ、楽しく料理を提案することで、思わず「ペッパーに聞いてみようか」と感じてもらえる存在を目指した。
当初は詳しい提案を盛り込むことも検討されたが、結局はとりやめた。林リーダーは語る。「僕たちはペットにも家族にも、機能性を要求しているわけではない。ペットの場合、世話によって自分を必要としてくれることや、”お手”をしてくれること、そんな部分に癒しや存在価値を感じている。何かの機能を代替するのではなく、ペッパーにしかできないことをやっていこうと考えた」。
家庭向けの販売に当たって最も重視したのは、飽きさせないこと。ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長は、「これがいちばんのキーワード。アプリの数を増やすのはもちろんだが、会話やしぐさを作り込み、リアクションもつねに変えるなど工夫を凝らしてきた」と説明する。
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