スバルが中国進出で苦心、「最後発」ゆえの悩み

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 世界の主要メーカーで、富士重は中国進出では最後発。外資進出を歓迎していた中国当局だったが、自国メーカーの育成をにらみ、姿勢には変化が見られる。現在では環境技術の提供や、現地専用ブランドの立ち上げなどを重視するようになった。「中国側とのギャップはむしろ広がっており、課題は多々ある。」(森会長)。

基盤拡大のもう一方の柱がトヨタ自動車との提携。ただ小型スポーツ車の共同開発、13年のハイブリッド車投入を唱えるが、従来から踏み込んだものではなかった。

「今は待つしかないが、中国進出は必ず実現する」(吉永社長)。6月に移行したばかりの森・吉永新体制にとって、大きな宿題を残した。

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(並木厚憲 =週刊東洋経済2011年7月16日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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