金融・未上場版「CSR企業ランキング」2015 金融1位は損保J日興、未上場のトップは?

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2位は同じく損保2強の東京海上ホールディングス(274.0点)が昨年5位から上昇。人材活用94.7点(同13位)、環境84.5点(同162位)、企業統治+社会性94.8点(同28位)と環境以外は100位内だ。

1位損保ジャパン日本興亜HDに対して環境は下回ったが、人材活用は上回る。制度面で大きな差はないが、女性管理職比率5.1%、女性部長比率2.1%、有給休暇取得率60.7%、育児休業復職率97.5%は高い数値となっている。

第一生命の育休は最長25カ月

3位は昨年2位だった第一生命保険(271.6点)。人材活用94.7点(同13位)、環境87.3点(同111位)、企業統治+社会性89.6点(同104位)といずれも高得点だ。

女性が90.7%と多い職場で、最長25カ月の育休、短時間勤務、在宅勤務などのワーク・ライフ・バランス関連の制度は整う。女性管理職比率18.4%、同部長比率4.1%など各種比率も高い。環境担当役員の存在や環境会計作成などは金融機関としては先進的だ。

以下、4位MS&ADインシュアランスグループホールディングス(268.6点)、5位日本生命保険(266.4点)と保険勢が上位を独占した。

銀行は6位みずほフィナンシャルグループ(265.0点)、地銀は20位の滋賀銀行(232.5点)がトップ。証券は9位SMBC日興証券(258.9点)、その他金融は7位リコーリース(260.5点)がトップだった。

金融機関は環境得点で差がつく場合が多い。大量に使用する紙を減らす取り組みや環境問題への融資など金融機関ならではの活動はあり、これらでもある程度の得点が得られる。点数が低いケースは社内の情報収集が不十分だったり、回答できるのにしていなかったりすることも少なくない。

たとえば、23位千葉銀行は環境40.8点が影響して上位に入れていないが、回答内容を見ると他にもできていることはありそう。次回は期待したい。

続いて、未上場企業の上位20社を紹介する。

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