産官学連携

東京23区初、大学×地域の
「総合型地域スポーツクラブ」
日本女子体育大学

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オリンピックに向けてスポーツの力を広く伝えていく

かねてから日本女子体育大学は、エビデンスに基づいた論理的な実技指導と運動指導に力を入れてきた。その中核を担っているのが、大学が誇る国際レベルの研究機関、基礎体力研究所だ。1989年の開所以来、女子アスリートをはじめ幼児から高齢者にいたる幅広い年齢を対象にした体力の基礎的研究や維持・増進、競技力向上に関する施策や方法の開発を行ってきた。こうした知見が、専門的かつ科学的な指導ができる専門家の育成を根底から支えているのである。

「規模の大きい総合大学に比べると、まだまだ地域に対する取り組みが足りていないと感じています。ただ、教員が60数名という単科大だからこそまとまりやすいという利点もあります。女子大ならではのきめ細やかさも生かしながら、自分たちの持てる力を存分に発揮できる身の丈にあった地域貢献を続けていきます」と石﨑氏は話す。

2020年には大きなイベントが控えている。東京オリンピック・パラリンピックだ。すでに昨年5月、日本女子体育大学は「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会大学連携協定」を全国552校と締結している。今後は、同競技大会組織委員会と参加大学が連携しながら、オリンピック教育の推進や大会気運の醸成を図っていく予定だ。

「ひたむきにプレーする選手を見て感動することってありますよね。スポーツは単に勝った、負けたではなく人を惹きつけ感動や夢を与える、人を元気にする力を持っていると考えています。そうしたスポーツの力を、オリンピックは多くの人に伝えてくれる絶好の機会です。オリンピックの意義を広く伝え日本を盛り上げるのはもちろんですが、スポーツの力、魅力をしっかりと伝えることは体育大学としての責務と考えています」。

総合型地域スポーツクラブ「ニチジョクラブ」の発足は、世田谷区のスポーツ振興委員を長く務めてきた学長の石﨑氏の念願でもあった

「ニチジョクラブ」もしかりである。スポーツを通じて心もカラダも元気にする、体育大学にしかできない取り組みに今後の期待が高まる。

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日本女子体育大学
東京都世田谷区北烏山8-19-1
 http://www.jwcpe.ac.jp/
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