産官学連携

東京23区初、大学×地域の
「総合型地域スポーツクラブ」
日本女子体育大学

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指導にあたる講師も、日本女子体育大学の教員を中心とする専門家をそろえた。アシスタントとして在学生も積極的に関わっていくという。4月にスタートさせたプログラムは、いずれもオリンピック選手の輩出や全国優勝を果たしているニチジョが得意とする競技ばかりだ。「競技としてのスポーツは決して楽しいことばかりではありませんが、『ニチジョクラブ』は入口として、多くの方にスポーツの楽しさを知ってほしい。その点、有名選手が実技の指導に立つことは、興味を持って取り組んでもらう良いきっかけになると考えています」と石﨑氏は自信を見せる。

これまでも日本女子体育大学は、2007年に設置した地域交流推進室を中心に、公開講座などを通して地域貢献に取り組んできた。その内容は太極拳からダンス、水泳、テニス、ジョギングまで多岐にわたる。今後は、こうした経験を生かして、「ニチジョクラブ」でも子どもから大人まで楽しめる幅広いスポーツ教室を展開していく予定だ。「時間をかけて地域との接点を築いてきたことによって、地域貢献に対する教員の意識も高まり、全体にも浸透が進んでいるという実感がある」と話す石﨑氏は、体育大学が総合型地域スポーツクラブに取り組む意義を次のように説く。

「ただ運動するのではなく、運動することによる身体への影響をデータでフィードバックするなど、専門的かつ科学的な視点からアドバイスできるのが体育大学ならではの強みです。今後は、中高年から高齢者を対象にした健康管理目的のプログラムに力を入れていきます。実技指導はもちろんですが、運動後に血圧や体脂肪、骨密度などを測定し、自分の健康に対する意識を高めてもらうとともに食生活の改善指導なども行っていきたいと考えています」。

4月からスタートさせた「ニチジョクラブ」は、いずれも有名選手の輩出や大会で優秀な成績を残すなどニチジョが得意とする競技ばかり。指導にあたる講師は大学の教員を中心に学生も加わる。今後は中高年対象のプログラムを増やす予定だ

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日本女子体育大学
東京都世田谷区北烏山8-19-1
 http://www.jwcpe.ac.jp/
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