バルミューダとツインバード「トースター」比較 トレンドは総菜パンを温め直す「リベイク」

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バルミューダ「ReBaker」の特徴は、さまざまな種類の市販のパンを温め直す「リベイク」モードが搭載されていること。1秒ごと1℃単位の温度制御により、焼き色をつけずにサクッと焼き上げ、中心も温められるような温度制御を行っている。「リベイク」モードにしてパンに合わせた加熱時間をセットすれば、どんなパンも焼きたてのようなパンになるという機能だ。

総菜パンも、焼きたてのような香りと食感に

2月1日都内で行われた「ReBaker」の発表会では、代表取締役社長の寺尾玄氏が同製品を開発した背景について語った。若い頃からヤマザキのベストセラー「まるごとソーセージ」を好んでよく食べており、温め直しても表面が焦げて中が冷たいままで、うまく焼き上げることができなかったとのこと。「焼きたてのような、中までアツアツのまるごとソーセージが食べたい」という原体験から、「ReBaker」のコンセプトが生まれたという。

2月1日の「ReBaker」発表会で登壇したバルミューダ代表取締役社長の寺尾玄氏。若い頃に食べていたというヤマザキ「まるごとソーセージ」への思いを熱く語っていた(筆者撮影)

これまでのバルミューダは、スタイリッシュなデザインと高級感が特徴だったので、発表会でコンビニやスーパーで定番の「まるごとソーセージ」の再加熱をメインに語られたのは、正直言うと意外だった。これまでは高級路線だったが、今回の製品は庶民的な印象で、価格も抑えていることから、若者にもアピールしたいという狙いがあるのだろう。身近にあるパンを美味しく焼けるというのは、そういった層への訴求ポイントになる。

実際に試したみたところ、焼く前と後では見た目が異なる。焼き上がってから時間が経って少ししぼんでいたであろう「まるごとソーセージ」が、艶やかで、ふっくらと厚みが増していた。表面が香ばしく、ほんのりと甘めのパンは中身がふわふわで、より甘さが引き立つ。ほんの少しからしが入ったマヨネーズの香りもより引き立っていた。焼き色は変わっていないのに、ソーセージの中心までしっかり温まっており、買ってきたときよりもプリッとしていて食感もよい。高級パンではないものの、改めて総菜系パンらしい美味しさを感じることができた。

「まるごとソーセージ」は、「ReBaker」を使って温めることで、焼きたてのような香りや食感を楽しめる(筆者撮影)
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