東大合格する生徒「わかる」と簡単に言わない理由 完全に理解していなくても、つい装ってしまう

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これと同じようなことはいろんな場所で発生しています。先生の話や親御さんの話に対して、本当はわかり切っていないにもかかわらず、自分の中の「わからない」を封殺してしまうわけです。

これは、「わからない」ということを自分で認めたくない、ということから発生してしまう問題だと言えます。自分でも、「わかっていない」とは思っておらず、「なんとなくわかった」というくらいのテンションで簡単に「わかった」と言ってしまうので、なかなか根深い問題だと言えます。

「わからない」を「わかる」にする過程

勉強というのはそもそも、「わからない」ことを「わかる」ようにする過程のことです。ですから、最初は「わからない」のは、まったく問題がありません。

一度聞いただけで理解できるわけでもないし、わからないなら、とことんそれと向き合うべきです。でも、そんな自分と向き合わずにわかったふりをしてしまうと、そもそも勉強にならなくなってしまうわけです。

この状況を、『ドラゴン桜』の中ではどのように改善しているのでしょうか? 桜木先生は作中で、この2人を教壇に立たせて、年下の1年生たちに勉強を教えるように指示しています。

(漫画:©︎三田紀房/コルク)
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