「88歳現役医師」健康のため絶対しない3つのこと なんと「30年風邪知らず、大病経験なし」秘訣は?

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【絶対にしないこと③】減塩

「健康のためには減塩」と言われますが、私はあまり気にしていません。

先に述べたように土日は講演で地方出張が多く、泊まりになることもよくあります。ホテルの朝食バイキングはあまり好きではないので、納豆をもらって醤油をしっかりかけて食べています。これは酒のつまみにしても最高です。

がんの食事療法に「ゲルソン療法」という、塩分を一切取らない食事法があります。以前、私もこの療法に興味を持ち、うちの当時の看護師長をメキシコのゲルソン病院に1週間入院させて体験してもらったことがありました。

すると、3日目くらいからひどい頭痛に襲われて、大変な目に遭ったそうです。そこでとっさに持参した塩昆布を食べたところ、ケロリと治ってしまったというのです。

この話を聞いて、やっぱり人間には塩分は必要なのだと確信しました。

しっかり塩分を楽しんだら翌日はちょっと控えるというように、バランスを取っていけばいいと思います。

ストレスをためるほうが、よっぽど体に悪い

私が健康のためにしない3つについて述べてきました。こうしてみると、なんのことはない、無理なく自分の好きなようにやっているだけです。

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飲酒や減塩もそうですが、世の中にはさまざまな「健康常識」があって、そこからはずれるとすぐに病気になるような言い方がされています。

そんな細かい健康常識に振り回され、ストレスをためることのほうが、よっぽど体に悪い。免疫力も低下してしまいます。

大切なことは私たちが持つ「いのちのエネルギー」を高めることです。

そのためには好きなものを食べ、好きなことをして「ときめき」を持って生きることです。そしてこれが私の健康法のすべてです。

帯津 良一 帯津三敬病院名誉院長

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おびつ りょういち / Ryoichi Obitsu

1936年埼玉県生まれ。東京大学医学部卒業、医学博士。東京大学医学部第三外科に入局し、その後、都立駒込病院外科医長などを経て、1982年埼玉県に帯津三敬病院を設立。2004年池袋に帯津三敬塾クリニックを開設。現在は名誉院長。西洋医学に中医学やホメオパシーなどの代替療法を取り入れ、ホリスティック医学の確立を目指している。
日本ホリスティック医学協会名誉会長、日本ホメオパシー医学会理事長。『達者でポックリ。 』『ポックリ名人。』(共に東洋経済新報社)など著書多数。

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