日本酒「純米酒」「吟醸」の違い、正確に言えますか? 「日本酒」よく飲む人も意外に知らない"超基本"

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酒の分類はいろいろあって混乱しますが、要は「純米酒」と「吟醸」の違いは「原料」と「米の精米歩合」の違いと考えていただければいいと思います。

『食品の裏側』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

後はこの組み合わせで、好みの酒を選べばいいのです。

「純米酒」「吟醸」の区分、そして「『1本の純米酒』から『何本もの安いお酒』ができる裏側・カラクリ」については、おかげさまで70万分を超えるベストセラーになった拙著『食品の裏側』でも、くわしく解説しています。

興味のある方は、ぜひご一読ください。

私の好みを言うならば純米酒で、精米度70%ぐらいのものが好きです。

この組み合わせがコクと深みがあって一番おいしいと思うからです。

種類を選びながら飲むのも、日本酒の楽しみのひとつ

あるいは「特別本醸造酒」の「醸造アルコール」入りの銘柄で好きなものがあって、これもよく飲みます。安くておいしいから、気兼ねなくグイグイ行けます(笑)。

酒屋にこの話をしたら「それは典型的な飲み助ですね」と笑われました。

こうやってあれこれ種類を選びながら飲むのも日本酒の楽しみの一つです。

「安部ごはん」「安部ごはん2」のレシピでおいしいつまみを作って一杯やるのは、お酒の好きな人には最高です。「おいしいおつまみ」は「おいしいお酒」の味を、さらに引き立てるものです。

安部氏が開発した「魔法の調味料」さえあれば、簡単につくれる「酒のつまみにもなる!ホタテ鍋の香ばし『みそ焼きごはん』」(『安部ごはん2』より/撮影:佳川奈央)

ぜひみなさんも、日本酒の「裏側」を知りつつ、いろいろ試して飲んで、日本酒を楽しんでいただきたいと思います。

安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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あべ つかさ / Tsukasa Abe

1951年、福岡県の農家に生まれる。山口大学文理学部化学科を卒業後、総合商社食品課に勤務する。退職後は、海外での食品の開発輸入や、無添加食品等の開発、伝統食品の復活に取り組んでいる。NPO熊本県有機農業研究会JAS判定員、経済産業省水質第一種公害防止管理者を務めつつ、食品製造関係工業所有権(特許)4件を取得。開発した商品は300品目以上。

2005年に上梓した『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)は、食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、70万部を突破するベストセラーに。その他の著書に『食品の裏側2 実態編 やっぱり大好き食品添加物』(東洋経済新報社)などがある。

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