【産業天気図・非鉄金属】投機資金が金や銅に流入し空前のブーム。06年度も続きそう

「原油に向かっていた投機資金が金、銅などの非鉄金属に向かっている」(大手製錬会社)。金や銀、銅などLME(ロンドン金属取引所)の価格は2005年から騰勢を強めているが、06年になって一段と大きく上昇している。特に銅は「異常な高値。一方で05年に比べて鉱石は供給が増えて値下がりし、精錬マージンはかつてない高水準になっている」(住友金属鉱山<5713.東証>)。このため非鉄金属会社は増額修正が相次いだが、特に住友金属鉱山、三菱マテリアル<5711.東証>、新日鉱HD<5016.東証>、同和鉱業<5714.東証>、小規模だが古河機械金属<5715.東証>など、銅精錬会社が潤っている。
 では、銅の高値は続くのだろうか。各社とも「現在の製品価格は投機の影響が強く、先行きは反落するだろう」と口をそろえる。が、銅鉱石を先に押さえていたり、市場で先物をヘッジしたりしていることから「06年度もまずまずの精錬マージンは確保できそうだ」(三菱マテリアル)との感触もある。
 住友金属鉱山や三菱マテリアルはチリなど海外にも銅鉱山会社に出資しており、持ち分法の適用会社になっている。こうした持ち分法の利益も膨らんでいる。05年度の非鉄金属会社は、後半は気持ち悪いくらいのブームになっているが、06年度も市況反落の公算が強いとはいえ、ブームの恩恵を一定程度享受できそうだ。
【内田通夫記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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