國學院大學

サッポロホールディングス×國學院大學
両トップが語る渋谷・恵比寿の「ブランド力」

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上條 企業人には、スペシャリストとゼネラリストという分類があり、90年代以降スペシャリストが本流のような時代になりましたが、確かに学長がおっしゃるようにいまの時代だからこそ、もう一度ゼネラリストの良さを見直す必要性があると思います。私自身は、サッポログループが手掛けるほとんどの事業を出向でキャリアを積みながら経験したゼネラリストです。人事部門には「若いメンバーに、いろいろな経験を積む機会をつくってほしい」と提言しています。

國學院大學の和室教室では、日本文化を体験しながら学ぶ「國學院科目」を開講している。写真は「和の心・技・体(礼法入門)」の様子

また当グループも海外展開事業をはじめ外国籍メンバーが増えてきており、近年ではより積極的にダイバーシティを推進しています。スタッフ全員が、ダイバーシティという問題を解決できるよう、貴学が大切にしているような他者理解の精神を持ちながら、自らを成長させていってほしいと願っています。

本物に触れる体験と
それを支える空気感

赤井 本学では、先ほど述べた博物館の公開をはじめ、キャンパスのある渋谷の街を文学、歴史、社会、宗教など、多様な視点から考察する「渋谷学」を展開しています。研究の成果は順次公開し、地域との結びつきを大切にするために取り組んできました。

上條 それは良い取り組みですね。当グループでも地域の方を招く「恵比寿麦酒祭り」を2009年から毎年開催しています。先人たちがつくり上げた「日本のビール」の味わいやビール文化を世に広めながら、今後もサッポロビールならではの「時間を愉しむ空気感」を地域ぐるみでつくっていきたいと考えています。

赤井 地域においてそうした取り組みは今後ますます価値が上がっていくと思います。それは、人や文化を育てていくことにつながる大切な要素です。

毎年、恵比寿ガーデンプレイスで開催している「恵比寿麦酒祭り」。ビールはもちろん、豊富な料理や音楽などを用意し、多くの人が愉しめる空間づくりを進めている

上條 「恵比寿麦酒祭り」のほかに、私どもはビールづくりを下支えする大麦とホップの育種を行い、国内外の生産者の皆様に栽培していただいています。基盤をしっかり持った新たな人材育成を行う國學院大學と「開拓者精神」と「地域と共に生きる」を拠り所にしたものづくり・サービスを手掛ける当グループと、相通ずるところがありますね。

赤井 この対談を通じて、ブランドとは確かな品質に基づき積み上げてきた信頼に裏打ちされたものであり、またそれを支えていく空気感の体験によって確立されるものだと思いました。私どもも本物にふれる体験を通じ、國學院大學しか醸せない空気の中で次代を担う人材を育成してまいります。ありがとうございました。

お問い合わせ
國學院大學
 03-5466-0130(広報課)
http://www.kokugakuin.ac.jp/
赤井学長によるトップ対談第1弾
「SHIBUYA CONNECT」シリーズ
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