ユニー傘下の婦人服専門店2社、パレモと鈴丹が来年2月合併へ、規模拡大で生き残り目指す

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 老舗を吸収する側の小田社長は気遣いを見せる。「形は吸収合併になるが、お互いの長所を生かしながら対等の精神で合併を進めていく。パレモ出身、鈴丹出身というような背番号を付けず、適材適所で人材を配置していく」(小田社長)。

小田社長によると合併のメリットは5つあるという。1つが規模拡大による採算改善、2つめが成長ブランドへの集中投資による新たな成長の実現、3つめが重複店舗の整理統合による既存店の売り上げ改善、4つめが営業ノウハウ、人材資産の共有、5つめが管理経費の低減だ。小田社長が特に重視しているのが、4つめの営業ノウハウ、人材資産の共有のようだ。「商品開発力などにそれぞれ強みを持っている。両社の良い点をお互いに共有することで、新しい成長の道が開けてくるはずだ」。

婦人服に強い専門店を見ると、サンエー・インターナショナル(2010年8月期連結売り上げ1003億円)と東京スタイル(2011年2月期連結売り上げ558億円)も、今年6月に経営統合をしたばかり。再編による規模拡大の流れは、ほかの婦人服専門店へも波及していきそうだ。
(山田 俊浩 =東洋経済オンライン)

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