AI時代「子どもが不登校でも"問題"ない」本当の訳 つらいこと、嫌なことからは逃げてもいい?

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:僕が言いたいのは、つんく♂さんもご著書(『凡人が天才に勝つ方法』)で書かれていたように、自分がやりたいこと、好きなこと、中2のとき憧れていたことをやればいいということなんです。だから、やりたくない勉強なんて、無理にやらなくてもいいと思っています。

つんく♂:とはいえ、僕が今10代のアイドルたちに「学校の勉強が嫌いなんですけど」って言われたら「最低限はやれ」ってアドバイスしちゃうと思います。

:それも間違いではないと思います。僕なら「やらなくていいんじゃない?」って言っちゃうと思いますけど……。

孫泰蔵
日本の連続起業家、ベンチャー投資家。大学在学中から一貫してインターネットビジネスに従事。その後2009年に「アジア版シリコンバレーと言えるようなスタートアップ生態系をつくる」という大志を掲げ、ベンチャー投資活動やスタートアップの成長支援事業を開始。そして2013年、単なる出資に留まらない総合的なスタートアップ支援に加え、未来に直面する世界の大きな課題を解決するための有志によるコミュニティMistletoeを設立。社会に大きなインパクトを与えるスタートアップを育てることをミッションとしている(撮影:尾形文繁)

「本当に困ったこと」があれば、人は自然と学ぶ

つんく♂:たとえば、うちの子どもたちは、幼い頃からハワイに住んでいるから、英語は話せるけど、漢字が弱い。なので、日本に帰ってきても漢字が読めないから、電車やバスに乗るのが怖いそうです。それを思えば、やはり基本的な学力は必要なんじゃないかと思うんです。

:あとからでも、本人が本当に困ったと感じれば、自然と勉強して覚えると思うんです。そのときでいいじゃないかと僕は思うんですよ。

つんく♂:たしかに、学ぶことの目的意識もあるし、やらされるよりは楽しめそうですよね。

本当につらいなと思ったら、絶対、人ってみんな何か工夫すると思います。

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