令和ロマンで話題「大学お笑い」勢いを増す背景 R-1やキングオブコントでも存在感が高まる

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2015年からは個人戦の『大学芸会』(2011年~)を企画・運営するお笑いサークル連盟と組んで団体戦『NOROSHI』をスタートさせ、大学お笑いの2大タイトルと呼ばれるようになる。

それまで出場していなかった同志社大学の老舗サークル「喜劇研究会」が『NOROSHI』にエントリーして旋風を巻き起こし、2010年に一旦終了したM-1が2015年に再スタートするなど、2010年代中盤はある種の区切りとなった時期とも言える。

まさにこの時期に学生芸人として活動し、2017年にNSCに入学して翌年首席で卒業したのが令和ロマンだ。昨年のM-1で審査員を務めた博多大吉は、TBS Podcastの番組『大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!』の「#38 特別編」の中で、大会終了後に司会の今田耕司と2人で令和ロマンについて語ったときのことを振り返っている。

「M-1獲りたいなら大学に行け!」

「今田さんがおっしゃったんやけど、『でも、あの子ら大学で4年間やってるんやから、(筆者注:芸歴5年ではなく、実質は)もう芸歴9年やで』って言われてアッと思って。(中略)『自分に何が合ってるか』をみんなでブラッシュアップしてあの子らは卒業してると。お笑いサークル出身の子は。

芸人って実はこれがないのよ。全員ライバルやから、ほかのネタ見て『あそこ、こうしたら?』とか『あのボケ、ちょっと違うね』って先輩は言うかもしれんけど、同期とかはまず言わんやろって。自分たちが舞台踏みながら、いろんなネタ試しながら自分に何が合ってるかを何年もかけて芸人って見つけていく。それが今までの芸人やったと。

でも、今は大学の4年間でそれ身につけた状態で来るから、そらM-1に関して言うとドラゴン桜じゃないけど『M-1獲りたいなら大学に行け! NSCなんか来るんじゃないぞ』っていう。そういう時代に入ったなぁいよいよって」

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