営業で断られ続けてもメンタルが折れない方法 "YES"の数より"NO"の数を目標にする

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私は、電話営業でお客様から断られ続けて、落ち込んでいる社員がいると、こんな声をかけます。

「落ち込む暇があったら、電話して」

ちょっと突き放したように聞こえるかもしれません。

でも、「感情を入れないで無心で数をこなす」ことが、断られても落ち込まなくなるためのもっとも簡単な方法なのです。

すべては確率論!感情を入れないで数をこなせ!

数をこなすと、データが蓄積され、感情ではなく「確率論」の世界に入ってきます。

数をこなして「確率」に目がいくからこそ、感情を排除でき、落ち込むこともなくなります。

余談ですが、私が知る証券会社の営業マンは、相場が3パーセント下がったら、必ずお客様に「一時的なことですので安心してください」と連絡を入れると決めているそうです。

感情を入れずに、機械的に決めていることなので、「相場が下がって、お客様と話しにくいな」などという余計なことを考えなくて済むというのがその理由。

そうやって、決めてしまっているから、連絡しやすいし、そのこまめな連絡がお客様からの信頼にもつながるのです。

私はよく、自分のプロフィールとして、「20万回電話営業をしてきた」と言っています。これについて、「数えたの?」と聞いてくる人がいますが、私は自信を持ってこう答えることができます。

「はい。数えていました」

私は、本当に1回1回の電話営業をデータとして蓄積していました。だからこそ、それを財産に変えることができたのです。

さあ、今からでも遅くありません。

あなたも1回1回の営業活動をデータとして蓄積してみてください。

そこに余計な感情は不要です。

ただただ、データを取りながら数をこなすだけでいい。

それだけで、未来に役立つだけでなく、たとえ断られても、「また貴重なデータが増えた」と落ち込まなくなります。

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