正念場のゴルフ場経営、拡大戦略貫くアコーディア、PGMはコスト削減を優先


マルチタスク化推進でサービスやスキル向上

PGMでは今12月期から中期経営計画をスタートさせ、「ゴルフ場オペレーションの効率化」というコスト削減策にアクセルを踏み込んでいる。ゴルフ場での、顧客サービス以外の管理・コンペ営業業務などを本社に集約化し、ゴルフ場スタッフのマルチタスク化を目指す。また、食材やゴルフ用品、スタッフの制服などの集中購買も拡充する。

マルチタスク化は一見すると人件費削減策にのみ注目が集まるが、「顧客との接点を増やすことでサービス力が向上し、スタッフ間のコミュニケーション活発化や個々人のスキルアップにも役立つ」(田中耕太郎副社長)との狙いがあるという。

たとえば、フロント担当のスタッフがレストランも併せ担当する。フロントの忙しい時間は来場者のチェックイン(8~10時)、チェックアウト(14~17時)。レストランが多忙な昼時(11~13時)は手伝えるわけだ。スタッフ同士で担当業務の理解が深まり、違った発想からの効率化にも結び付く。また、ゴルフ場間のマルチタスク化も進め、1人の支配人が複数のゴルフ場を管理することで、プレー枠数に合った適正な人員配置が、ゴルフ場間で可能になるという。


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 これまでゴルフ場のオペレーション効率化では、アコーディアが先行してきた。ゴルフ場の運営標準化も、PGMが後塵を拝していることは否めない。業界内では「PGMのアコーディア化」とも揶揄される。が、両社を比べると、効率的経営という目標は同じ。ゴールへの到達手法に違いがあるようだ。

アコーディアは買収した新規ゴルフ場に対して、同社独自の「運営標準マニュアル」を一定期間かけてトレーニングする。ゴルフ場の旧オーナー色を消し、文字どおり「アコーディア色」に塗り替える徹底手法だ。一方、PGMは統一化すべきは統一化するが、そのうえで各ゴルフ場の個性を大事にしていく融和手法。現場統括の田中副社長は「ゴルフ場はメンバー(会員)で成り立っていることを、震災で痛感した。ゴルフ場ごとに会員重視で臨むため、すべてを統一はしない」と強調する。

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