専門医が教える「本当に眠りやすくなる」習慣 「羊の数を数える」よりも圧倒的に効く方法

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そんな夜は、いったん眠りのことは忘れて、とにかくリラックスすることを優先しましょう。

無音のままシーンとした状態でいるよりも、自然の風や波の音など、適度な雑音を聞きながらふとんに入るほうが入眠に効果があります。YouTubeで人気のASMRもいいでしょう。

もやもやするなら心の中をいったん吐き出して

また、ベッドに入ってから考えごとをしてしまって、心が落ち着かないということもあるかと思います。

眠る前の脳はとくに敏感になっているので、考えが堂々巡りして深みにはまり、さらに眠れなくなってしまうことも……。

私たちは毎日、多くの情報にさらされています。

脳に入ってきた情報は時間のあるときに処理されていきますが、忙しいときには処理する時間がなかなか確保できません。時間が確保できるのは、ベッドに入ってからになってしまうことも。

そうして就寝時にまで考えごとをしてしまい、眠れなくなってしまうのです。

考えごとによる不眠を解決する方法のひとつは、就寝時のルーティンをつくることです。

人は習慣性をともなった生き物なので、毎日同じ行動を繰り返せば、そのパターンを脳に睡眠の合図として植えつけることができます。

例えば、就寝の1時間半前に入浴し、お風呂上がりに30分ほど雑誌をめくって床につく。こういった行動パターンを毎日続けていけば、脳が睡眠の合図を認識して、多少の考えごとがあっても眠れるようになるのです。

また、別の方法としては、不安や考えたことを淡々と書き出すというのもいいと思います。

じっと考えるのではなく、いったん思い切って起き上がり、考えたことをメモしてみてください。

これで案外、気持ちが落ちつくものです。

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