(第69回)2012年度新卒採用動向調査【中間総括】企業の動き

(第69回)2012年度新卒採用動向調査【中間総括】企業の動き

 

HRプロ株式会社

HRプロは、2011年4月22日から5月11日にかけて、日本の主要上場企業、未上場企業の採用担当者を対象にしたアンケート調査を実施した。その結果を報告する。
また本調査と並行し4月22日から4月29日にかけて、口コミ就職サイト「みんなの就職日記」が学生向け調査を行っている。そのデータもあわせて紹介する。

東日本大震災が起こった3月11日はセミナーの最盛期であり、選考が始まる直前だった。しかし大震災、津波、原発事故によって、風景は一変した。テレビは広告を入れずに24時間報道し続けた。震災の影響は被災地である東北地方にとどまらなかった。福島原発事故によって、関東地方が電力不足になった。その影響は、産業界、大学、交通、市民生活のすべてに及んだ。採用活動にも大きな影響が出た。その実態を検証してみよう。

●大手企業を中心に5月、6月に選考延期

図表1:東日本大震災による採用選考時期への影響


3月11日(金)に起こった大震災の直後は、「被災地の学生のみ別対応」を表明する企業がほとんどだったが、翌週後半から全学生に対して選考延期を発表する企業が続出した。被災地への配慮も当然ながら、公共交通機関がいつ正常化するかが不明であり、計画停電の行方もはっきりしなかった(4月8日に解除が発表された)。そして3月開催予定のイベントがリセットされ、選考は事実上ストップした。

ただし、反応は企業規模によってかなり異なる。規模が小さいほど「予定通り実施」し、大規模になるほど「全学生に対し延期」している。従業員規模1~300名の企業では「予定通り実施」が3分の2に当たる66%なのに対し、「全学生に対し延期」は28%にとどまる。ところが1001名以上の企業になると、「予定通り実施」が27%に対し、「全学生に対し延期」は48%と半数近くになる。企業規模で数字が入れ替わっている。

大企業の選考ほど大震災の影響を受けている理由は、規模が大きい企業は東北地方に支社や取引先があることが多いので、採用以外でも大きな影響を受けた可能性が高いからだ。採用においても、東北地方の大学を対象にしており、例年どおりの3月後半や4月からの選考開始は物理的に困難だったと考えられる。
選考開始時期は業種によって異なる。銀行、証券、生損保は5月に変更した。電機、自動車、鉄鋼、食品業界などの大手メーカーと、JR東日本、NTT東日本と商社は6月に変更しており、生産体制や設備に被害を受けた企業が目立つ。

 

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