大谷翔平がネクタイ姿で示した「美意識の高さ」 ドジャース入団会見から学べる重要なポイント

✎ 1〜 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 35 ✎ 最新
拡大
縮小

大谷選手の着こなしが秀逸だったポイントは、チームカラーをイメージした「ソリッド(無地)のネクタイ」を合わせたこと。つまり、「スーツとネクタイのドレス感が合っている」好事例だったのです。

あなたも取引先に伺うとき、意図してネクタイ色を決めるケースはありませんか。たとえば相手先のコーポレートカラーを締めていれば、打ち合わせのときに話題に挙がりやすいもの。ところが色ばかりに意識を向けたネクタイ選びでは、柄や質感を見落としやすいのです。にもかかわらず大谷選手の事例では、スーツの光沢とソリッドネクタイの質感までも見事にマッチしていました。

ネクタイを単品ではなく、部品として捉える

スーツとネクタイを合わせるとき、考え方ひとつで、選び方も変わります。「ネクタイを単品ではなく、全身のなかにある部品」だと捉えることで、スーツ姿の仕上がりは洗練されるもの。これが入団会見の着こなしで起きていた現象だと私は見ています。

ネクタイを部品として捉えた統一感あるコーディネート(写真:筆者撮影)

つまり我々ビジネスマンは、「ドジャーブルーのネクタイを締める」という表面的な真似ではなく、「ネクタイを全身のなかにある部品」と捉える本質的な視点をもつこと。難しそうに聞こえますが、実は意外と簡単なのです。

たとえば紺スーツと白シャツに合わせるネクタイを想像してみてください。ネクタイを単品で捉える場合、「色や柄のバランスで、全身のアクセントになるもの」を選びがち。一方、ネクタイを部品として捉えるならば、「紺青系のソリッド(無地)ネクタイで、全身を調和させる」という発想も浮かびあがるのです。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT