試験当日、「受かる人」はこの3つを"しない" 「冷静と情熱の間」な精神状態を築く方法

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第1条 いつもと違うことはするな

これは定石。脳を冷静な状態で試験まで持っていくことが重要なので、いつもとあえて違うことをしてはいけません。たとえば、いつも朝走っているのであれば、当日も朝は走るべきだし、朝ごはんにはパンを食べているなら、その日もパンを食べたほうがいいです。

こうしたルーチンには、脳をいつもと同じ状態に置くという効果が期待できます。スポーツ選手の中にも、勝負に入る前に必ず一定の動作を行う人が多いですね。イチロー選手がバッターボックスに入るときや、水戸泉関が土俵に入るとき(古いか!?)などなど、具体例を挙げればきりがない。ルーチン化によって脳の冷静さを保ち、本領を発揮できる状態にもっていくのです。

私の場合は、いつもと同じ歌を聞くことがこれにあたります。センター試験の勉強をしていたときは、いつもスピッツの「リサイクル」というアルバムを聞いていました(アラサー世代にはおなじみですが、今の20代からすれば懐メロでしょうか)。

歌を聞かせることで「いつもと同じ状態である」ということを脳に指令し、α波だかθ波だか分かりませんが、リラックスした脳の状態にするのです。これを実践している人は多いでしょう。

ポジティブなことにだけ目を向ける

第2条 ゲンは気にするな

そして、「ゲンは気にするな!」。これが2か条目です。「ゲンを担ぐな」と言っているわけではありません。私が言いたいのは「ゲンが悪い」と思われる事象が起きても、そんなもの気にするな、ということです。

行きの道で黒猫が横切った、手が滑って箸や定期入れを落とした……。こんなこと、日常茶飯事です。いちいち気にしていたらキリがありません。

もしゲンを気にするのであれば、ポジティブな方向のみにしてください。たとえば、私は、試験の本番前には必ずチョコレートを食べるようにしています。これは、チョコレートに成功体験が紐づいていて、私にとって「縁起がいい」からです。

生まれてはじめての入試であった開成中学の入試の際、がちがちになっている私に母親が持たせてくれたのがチョコレートでした。「これ食べたら頭が働くから」という、今思えばナゾの理由で手渡してくれたものですが、無垢な小学生だった私は素直にそれを聞き、頭が働くと信じて入試に臨み、そして合格できたというわけです。

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