AI時代に親がやってはいけない「5つのNG行為」 子どもの自己決定の機会を奪うのはダメ!

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お薦めなのは、子どもが体験したことについて「どうだった?」「どう思った?」などの問いかけを行うことだ。

例えば体験学習のプログラムを受けたとしても、体験して終わり、では効果が半減してしまう。どんなことがよかったか、成功したことや失敗したこと、次はどうしたらよいかなどの「振り返り」で、試行錯誤の習慣がつき、創造力が身に付いていく。

小学高学年ぐらいまでは、自分の力でそうした振り返りをするのがまだ難しい。親が問いかけをしてやると、自分で体験を思い出し、自分の気持ちや思い、考えたことを言葉にして、体験として積み重ねていくことができる。

親も積極的に挑戦

第4が、「子どもには挑戦を促すが、親は挑戦しない」である。

「起業家をどう育成するか」という質問を受けることがよくあるが、周囲に起業家がいれば自然と起業家が育つ、とお答えしている。つまり、挑戦する雰囲気が周囲の人間にあれば、子どももおのずと新しいことにチャレンジするようになるということだ。

実際には、子どもには中学受験を勧めたり新しいことへの挑戦を奨励したりするのに、自身は保守的で変化のない日常を送っている親が多い。子どもは意外に大人の雰囲気や行動を観察している。

まず親が率先して、新しい趣味を始める、新しいサービスや商品を試してみるなど、普段と変わったことを行うようにしていると、子どももそれを当たり前のように感じ、同じように振る舞うようになる。

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