一流になる人は貪欲に「ダメ出し」を求める 知っていると強い、自分を見る「他人の視点」

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「クライアント先でプレゼンを行った際は、必ず帰り道で同席者にフィードバックを求める」「勉強会を企画するのであれば、最初にフィードバック用のアンケートを作る」「週や月の終わりなどのタイミングで、フィードバック用の時間をあらかじめスケジュールに入れておいてしまう」といった習慣は、成長のドライバーになるでしょう。

特徴2:「聞き方」を工夫している

しかし、フィードバックの機会を設けるとしても、単にフィードバックを求めればいいというわけではありません。「私のアウトプットはどうだったでしょうか?」と言われても、問いが漠然としすぎていて、フィードバックするほうも困ってしまいます。

私も立場上、受講生からフィードバックを求められることが多いのですが、相手からの問いかけによって、自分自身から引き出されるコメントの質も変わってきます。その違いは、聞き手の「問いかけの仕方」にあります。

たとえば、点数を聞く、というのは面白い一工夫です。

「私のプレゼンテーションに点数をつけると、100点中何点だったでしょうか?」と聞かれたことをきっかけに、かなり具体的なフィードバックを行った記憶があります。「80点」という答えだとすれば、「残りの20点は具体的に何か?」という質問につなげていくことができます。

また、相手から出てきた抽象的な言葉をきっかけに、その言葉を具体的に深めていく、といったような工夫もあると思います。

実際に私がフィードバックする際も、いきなりストレートな物言いをすることはまれで、大抵の場合は様子をうかがいながら、言葉を選びつつ行うことになります。

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