新宿・三越跡にビックカメラ

賃料収入で“時間稼ぎ”の作戦

新宿・三越跡にビックカメラ、賃料収入で時間稼ぎの作戦

新宿駅東口にある「三越アルコット」が2012年3月末に営業終了し、同年夏、家電量販店大手ビックカメラが出店することが明らかになった。売却でなく、10年間の定期賃貸借となる。

元は百貨店の三越新宿店だったが、05年に専門店ビルへ業態転換。「ルイ・ヴィトン」や「ジュンク堂書店」などが入居している。11年3月期の売上高は114億円。10年3月期に120億円の大幅減損済みで、「期間利益は出ている」(三越伊勢丹ホールディングス)が、超一等地に有する2万平方メートルを、もっと有効活用できるはずだった。

すでに三越は10年の段階で、池袋店跡に「LABI日本総本店」を出店したヤマダ電機に打診。が、「新宿東口店があるので断った。改装にもカネがかかるし、メリットを感じない」(ヤマダ)。

片やビックカメラの場合、東口駅前の2店はいずれも小型店で、アルコットに出店すれば、西口店と併せ存在感は一気に高まる。「新宿駅周辺は乗降客数が日本最大の一大市場。東西の一等地に大型店を構えるメリットは大きい。東口店は伊勢丹客の取り込みも期待できる」(ビック)。

注目されるのは三越伊勢丹HDの今後だ。「40億~50億円」(業界関係者)と目される家賃収入を得ながら、「10年かけてどのような館をつくるか、再考を続ける」(白井俊徳執行役員)ことになる。

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