米SECが「虚偽申請」を見抜けない理由

エイボンへの謎の買収提案で再び注目

2012年末、ロッキーマウンテンチョコレートファクトリーは正体不明の英投資会社によって、SECの情報開示システムに虚偽の公開株式買い付け提案の情報を流された(写真:Jordan Stead/The New York Times)

調査で多大な負担を迫られる

ロッキーマウンテンチョコレートファクトリーのブライアン・メリーマン最高財務責任者(CFO)に言わせれば、株価操作を目的に米証券取引委員会(SEC)のシステムにアクセスし、虚偽の企業買収提案を届け出るのはあまりにも簡単だ。

ロッキーマウンテンはコロラド州に本社を置く、チョコレートやキャンディーの小売りを手掛ける比較的小さな企業だ。米化粧品大手エイボン・プロダクツ同様、正体不明の英投資会社によって、SECの情報開示システム「EDGAR(エドガー)」上に虚偽の公開株式買い付け(TOB)提案の情報を流された経験がある。

メリーマンによれば、事件が起きた2012年12月、ロッキーマウンテンは調査のために多大な時間と資金を投じる羽目になった。

「ばかげた話だった」とメリーマンは言う。「対応と調査を余儀なくされ、弁護士の力も借りなければならなかった。詐欺がらみだというのはわかっていたのに」

EDGARへの届け出を許可された投資会社や個人に対してもっと強力なチェック機能が働いていれば、虚偽の買収提案騒ぎなど起こらなかったのではないかとメリーマンは言う。

「書式を提出するだけでできてしまうのだから」とメリーマンは言う。

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