自己紹介「全然ダメな人」「超うまい人」の決定的差 「人見知り」でも興味を持たれる!究極の会話術

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下記は、田中さんと鈴木さんが関係開始をするために会話を始めたところです。

田中さん:「初めまして、田中といいます。趣味は映画です」
鈴木さん:「初めまして、鈴木といいます。僕の浮気で昨日離婚したんですよ」
自己開示は重要ですが、相手の自己開示しているレベルに合わせる必要があります(図:『神雑談力』より)

田中さんは、自己紹介として「初めまして、田中といいます。趣味は映画です」と自分の趣味を自己開示して伝えました。

その自己紹介に対して鈴木さんは「初めまして、鈴木といいます。僕の浮気で昨日離婚したんですよ」とおおよそ一言目では口にしないであろう事柄を自己開示しました。

さて、ここで問題です。

田中さんは、鈴木さんに対してどう感じたでしょうか?

私が、田中さんの立場であれば「この人、少し気持ち悪いかもな……」と感じると思います。つまり、自己開示が重要だとしても相手の自己開示しているレベルに合わせる必要があるということです。

ちなみに、人見知りで話しかけるのが苦手な方向けにも自己紹介を1つご紹介しておきます。実は私も、完全な人見知りですのでお気持ち非常にわかります。

「普通の自己紹介」なら、やらないほうがマシ

余談ではありますが、「笑い」「コミュニケーション」についての書籍を2冊ほど書いていることもあり、初めてお会いした方から「もっと笑顔が多く、気さくな方と思っていました」と余計なことを言われることもしばしばあります。やかましいわ!

そんな気さくではない私が自分でもかなり活用している実践的な事例になるので、安心してお使いください。

あなたは、今まで数多の自己紹介を学校や職場で聞いてきたと思います。しかし、記憶に残っている自己紹介はあるでしょうか……。うっすら覚えているものはあったとしても、完全に記憶しているものはないはずです。

自己紹介の本来の目的は、自己を覚えてもらうことにあるにもかかわらず、大半の自己紹介に意図がなく、もはや「ただの声が出ているだけの状態」になっているということです。

それであれば本当に「あ────」と声を出しただけのほうが印象にだけなら残ります。

そんな印象に残らない自己紹介が量産されている、競合他者がいない状況だからこそ、抜きん出るなど簡単極まりないのです。

そもそも人見知りで話しかけるのが苦手であれば、誰かが話しかけてくれるような自己紹介を作る必要があります。そのためにはターゲットを絞った自己紹介をするように心がけてください。すぐに使えるように自己紹介のフォーマットをお渡しします。

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