東大生断言「感情的な人ほど成績上がる」納得理由 「無感動で仏頂面の人」は成績が上がりにくい訳

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同じように、勉強しているときに「なるほど! 面白いな!」と思うことはとても重要です。

授業で先生の話を聞いている際に、先生が言うことに対して「なるほど! そうなのか!」とか「この話って、これとつながっているのか! 面白い!」と感じる瞬間を大事にして、しっかり1つひとつ丁寧に、驚いたり不思議がったりしている人は伸びやすいです。

東大の授業に参加していると、オーバーリアクション気味な東大生が多いことに驚かされます。いちいち教授の話に頷いていたり、先生がギャグを言ったときに笑ったり、面白いと思ったことが出てきたらメモを取りつつ大きく頷いてみたり、「なるほど」と口に出してみたり。

とにかく、きちんと感情を動かしながら話を聞いていることが多いのです。先ほどもお話ししましたが、感情と結びついた記憶は残りやすいです。それはどんな科目の勉強をするときであれ、問題を解いたときの対応であれ、重要なのだと思います。

逆に、僕は伸び悩んでいたときに、あまり感情を表に出していませんでした。友人に成績で負けても悔しいと思わず、先生の授業や予備校の話をただ仏頂面で聞いているだけでした。そうすると、やっぱり理解度や記憶への定着度合いが落ちてしまって、うまくいかなかったのです。

東大生がすすめる「感情コントロール法」2選

1:オーバーリアクションをとる

ここまでを総合して頭が良くなりたい人におすすめなのは、勉強している際に、オーバーリアクションをすることです。嘘でも演技でもいいので、とにかく感情の起伏が大きいように「振る舞ってみる」のです。

実際に自分が本当にそう思っているかどうかは、あまり関係ありません。とにかく、嘘でもいいので、思ったことをオーバーに表現してみるのです。例えば次のような感じです。

・問題が解けたときには、嘘でもいいから、ガッツポーズをしてみる。
・間違えたときには「チクショー!」と机を叩いてみる。
・勉強中、嘘でもいいから「面白い!」と言ってみる。
・何か理解できたところがあったら「わかった!」と口に出してみる。

とにかく、どのような形でもいいので、自分の感情を表出させていくイメージです。

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