ジム通い挫折した医師考案「30秒スクワット」 1カ月でお腹周りが2.7センチ減った男性も…

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私自身のそんな経験から編み出したのが、ジムに行かずに自宅でできる「30秒スクワット」です。

・1回にやる時間は30秒だけ
・1日1回やれば、「運動をした」とカウントする

ということがポイントです。

ドクターズスクワット 医者が考案した「30秒で運動不足を解消する方法」
『ドクターズスクワット 医者が考案した「30秒で運動不足を解消する方法」』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「めんどうくさい」「やる時間がない」と感じてしまうと、運動は挫折するからです。

私と同じく、スポーツジムに通っても続かずにやめてしまったという40代の男性は、仕事の合間に30秒スクワットをやるようにしたら続けられたといいます。この方は、在宅勤務で1日中座りっぱなしで、外出もほとんどしないのですが、それでもたった1カ月で腹囲が2.7cm減りました。

ほかの数値も目を見張るものがあり、測定を担当した理学療法士も、「短期間でこんなに効果が出ると思わなかった」と驚きを隠せない様子でした。

以下は、この男性の30秒スクワットをする前と、1カ月後の数値の変化です。

●筋肉量 1.5kgプラス(46.6kg→ 48.1kg)
●体脂肪量 0.5kgマイナス(11.5kg→ 11.0kg)
●体脂肪率 1.1%マイナス(18.9%→ 17.8%)
●腹囲 2.7cmマイナス(75.4cm→ 72.7cm)
●体重  1.1kgプラス(60.9kg→ 62.0kg)

筋肉量が増えて、体脂肪量と体脂肪率が減少したのは、脂肪が燃えて筋肉がついたということです。体重は増えたものの腹囲は減少しているので、筋肉でお腹が引き締まって、見栄えがよくなった好例です。

見た目の変化は、モチベーションを高めてくれる起爆剤です。全身でも、お腹だけでもいいので自分の写真をスマホで撮影し、記録に残すのがおすすめです。少しずつお腹がへこんでいく様子がわかると、やる気が出るはずです。

30秒しかやらない!驚異のスクワット法

30秒スクワットのやり方は、驚くほど簡単です。

しゃがんだ状態から立ち上がる、という動作を30秒くり返すだけです。30秒間で何回やるかにこだわる必要はなく、1日1回行うことを目標にします。

やり方は、こちらから確認できます。

『医者が考案した「30秒で運動不足を解消する方法」ドクターズスクワット』(動画:アスコムチャンネル/YouTube)
吉原 潔 整形外科専門医・フィットネストレーナー

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よしはら きよし / Kiyoshi Yoshihara

医学博士。アレックス脊椎クリニック院長。日本医科大学卒業後、同大学整形外科入局。帝京大学医学部附属溝口病院整形外科講師、三軒茶屋第一病院整形外科部長を経て、2017年より現職。日本整形外科学会専門医、日整会内視鏡下手術・技術認定医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)公認パーソナルフィットネストレーナー、食生活アドバイザー。運動療法や筋力トレーニングにも精通した医師として、多角的な診療に定評がある。トレーナーとしての信条は「ケガをしないトレーニング方法を指導すること」。50歳を過ぎてから筋トレでメタボ体形を脱し、ボディコンテストに出場、受賞歴多数。

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