6つのルールで「恥ずかしがり」は克服できる セレブパーティで身をもって効果を体験

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新聞記者から実業家に転身、オンラインマガジンを立ち上げて、大成功し、会社を売って、悠悠自適というイタリア人のオジサマ、ジャスティン・ビーバーの写真をついこの間、撮影したばかりというカメラマン、ドラマ『ウェストウィング』に出ていたという俳優、村上隆の助手をしていたという舞台芸術家、ジャズ歌手、ホワイトハウスに出入りするNGOの関係者など実にさまざまな文化人、経済人が快く話に応じてくれ、会話を楽しむことができた。有名なトークショーの脚本家という男性にも巡り合った。

このコミュ力の連載で、「どうやったら笑いがとれるのか」というネタをいつか書いてみたいと思っていたところだったので、「これ幸い」と、「今度、取材させてくれる?」とお願いしてみたところ、快くOKをもらい、メールをゲット。10人という目標を達成し、高いピンヒールに耐えられなくなったところで、退散した。

結論 → 6つのルールは非常に効果がある。「恥ずかしがりや」は克服できる!

恥ずかしさは『自信』とは関係ない!

今回の「実験」を通じて、学んだことは数多かったが、何より目から鱗だったのは、「恥ずかしさは『自信』とは関係がない」ということだ。「自信がないから、恥ずかしいという気持ちになるのだ」と思っている人は多いかもしれない。しかし、「恥ずかしさ」は自分がどう見られているのか、思われているのか、ということばかりを気にする「自意識過剰」から起こるのもので、「自信とは関係がない」とカルドゥッチ教授は断言する。

恥ずかしさを克服するベストな方法は、自分にばかり関心を向けるのではなく、相手のことを本当に知りたい、相手の話を聞いてみたい、と真剣に思うことだという。自分ではなく相手に意識を集中し、真摯な興味を抱くこと。つまり、他人に対する「思いやり」こそが、恥ずかしさ克服の特効薬だったのだ。

次回はこの「思いやり」の会話術を深化させ、あなたのカリスマを10倍にする方法についてご紹介したい。お楽しみに!

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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