「出世が第一!」その思考回路が成長を妨げる カネも時間も無駄にしないための3つの問い

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こうした人たちに共通するのは、日々の行動を必ず振り返り、自分自身のことをよく知る努力をしている、ということです。

一方で、かなり熱心に時間をかけて勉強しているのに、なかなか思うような成長がみられない方がいるのも事実です。そういった方々の共通点は逆で、インプットに精いっぱいで、自分に意識を向けて、じっくり考えることがあまりないということです。

あなたは「成長できる人か?」がわかる3つの問い

今、これを読みながらドキっとされている方もいらっしゃるかと思いますが、まず以下の3つの問いに答えられるか、チェックしてみてください。

□定期的に振り返りの時間を取っている
□同世代のビジネスパーソンと比較したときの、自分の強みが言える
□自分の仕事が社会に対してどのような価値を提供しているのかを語れる

 

いかがでしょうか。意外と答えられなかった方も多いのではないでしょうか。

実はここに、学ぶ努力をし、インプットにおカネも時間もかけているのに、その労力に比して成長できない理由があります。

私たちは、さまざまな情報や経験を、自分自身の中に取り入れることを通じて学んでいきます。そうしたインプットの効果を大きく、深くしていくために必須の営みが、「振り返り(リフレクション)」です。

振り返りによって自分を知り、自身の課題と向き合い、次の行動につなげることができるのです。振り返りを強く意識できている人とそうではない人との差が、どんどん成長できる人とそうでない人の差といっても過言ではありません。

以下では、自分のことをよく理解できていない人の3つのパターンと対処法について述べますので、自分に照らし合わせながら確認ください。

パターン1:「出世コース」を意識しすぎ

最も多いパターンは、企業内でいわゆる出世コースと言われるポジションに就くことを第一の目標にしてしまっているケースです。

そのポジションに就くことが目的になってしまい、それが本当に自分のやりたいことなのか、しっかりと考えたことがないというものです。つまり世間一般でよいと言われていることと、自分にとってよいことの区別がついていないのです。

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