【産業天気図・石油/石炭製品】今下期は石油精製・販売マージンが低下。ただ在庫評価益で見掛け増益

原油高による在庫評価益で石油元売り企業の今2006年3月期業績は、新日本石油<5001.東証>などで再増額修正されているが、在庫評価益を除く実態収益は今下期から悪化方向に向かっている。この傾向は、07年3月期の上期まで続きそうだ。元売り首位の新日本石油は、下期は灯油需要が出足の暖冬で減少したため10月、11月は減産した。また、前05年3月期は好調だったガソリンなど石油販売のマージンが、下期は原油高の価格転嫁が鈍り、マージンが低下している。
 新日本石油の06年3月期連結経常利益は2230億円に再増額されているが、そのうち900億円が原油高による在庫評価益(WTI60ドル想定)。また、石油・天然ガス開発も原油高などで554億円増える。石油精製・販売の部門営業利益は前期比342億円減る見込みだ。06年3月期から石油精製・販売に含まれている石油化学も、前期に比べて市況が低下している。
 新日本石油は在庫評価益を除いた連結経常利益1500億円を目標にしているが、07年3月期は原油高の価格転嫁の進展を見込み、在庫評価益除き1600億円程度を目標としてイメージしている。
【内田通夫記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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