「うまいゴルフ」と「強いゴルフ」は違うもの

日本の男子ツアーが低迷している理由

彼は、この1年間信じられない努力をしたという。それは技量ばかりでなくメンタル面やフィジカル面も含めてだ。スピースが目指したものは、端的に言えば、うまいゴルファーではなく強いゴルファーだと思う。

世の中にはうまいゴルフをする選手は大勢いる。当たり前だ。米ツアーは世界からえりすぐられた一流選手たちの集団だからだ。でも、さらにウィナーズサークル(いつでも勝てる、勝っている軍団)に入っている選手たちを見ると、彼らは、うまいだけでなく、強いゴルフという言葉を感じさせるプレーをしている。

昔からよく、アマチュアゴルファーはうまいゴルフを目指せ、プロゴルファーは強いゴルフを目指せといわれていたけれど、今や強くてうまいゴルフが求められている。

うまいゴルフと強いゴルフは違う

日本の国内ツアーを見ると、確かにうまいゴルフをする選手はいるけれど、強いと印象づける選手が見当たらない。男子トーナメントが低迷しているのは、おそらくその部分だと思う。プロスポーツイベントとしてのゴルフ。それは、見ているファンに強烈な印象を与えられる強い選手の存在だと思う。それがやがてスーパースターになっていくのだと思う。

スピースの出現で、米ツアーは次世代のスーパースター誕生だと早くも大いなる期待感を抱いている。それは、彼が強くてうまく、さらに人間性を感じさせる言動があるからだと思う。そういう選手こそがグリーンジャケットを身にまとうことができるのだ。

週刊東洋経済 5月16日号

関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
高崎高島屋の売り場革命

閉店が続出する地方や郊外の百貨店。逆風の中、高崎高島屋は全国的に有名な和菓子店や化粧品ブランドを次々と誘致し、集客を伸ばす。地方百貨店の活路を示す取り組みをリポート。