スズキ会長「私が辞めるわけにもいかない」 85歳の鈴木修会長が後継問題に言及

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ただ、2014年度(2014年4月~2015年3月)ではダイハツが首位を守り、スズキは9年度連続の2位に甘んじた。

 「1~12月(暦年)でがんばったけど、4~3月(年度)は負けたじゃないか、というお話もある。が、内輪の話をすると、どうしても今期は3兆円の売上高を達成したいと考えて、計画を立てておりました。だいたい1月ころに3兆円のメドが立ちましたから、あまり無理をしないということで、やりました」。

結果的に暦年シェアトップの代償として、収益が一定程度犠牲になったことは否めない。

「後悔なし、と申し上げたいところですが、後悔ばっかり先に立つ。満足だなと思ったら、絶対ダメですよね。だから、後悔多しというところでございます」。

攻めて攻めて攻めまくる

会見後のブラ下がりも相変わらず盛況だった

気になる今2016年3月期は、売上高3兆1000億円(前期比2.8%増)、営業利益1900億円(同5.9%増)、純益1100 億円(同13.6%増)と、増収増益で、2期振りの最高益更新を見込む。国内販売は前期比14.7%減となるが、インドを中心に二ケタ成長する、海外で稼ぐシナリオを描く。もっとも、逆風下にある国内でも、むざむざと大幅マイナスを受け入れるつもりはなさそうだ。

「今までの経験からすると、攻めを怠ってはダメだということを、つくづく感じましたね。攻めて攻めて攻めまくるということをやらないと、やっぱりダラダラしちゃう。攻めを忘れちゃいけない」。

攻め続けるということは、今後もシェアトップを狙うのか。

「それは戦う相手の力もありますから。勝ったり負けたり。負けたり負けたり」。

次ページ対VWでは静かに判決を待つ身
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