米国株続落、FRB議長が株価に「口先介入」

NYダウは一時195ドル安、不安定な値動き

 5月6日、米国株式市場は続落。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が、株式市場のバリュエーションが全般的に高まっていると警告したことを受け、将来の金利動向や世界的な債券安をめぐる懸念が強まった。2014年10月撮影(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 6日の米国株式市場は続落。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が、株式市場のバリュエーションが全般的に高まっていると警告したことを受け、将来の金利動向や世界的な債券安をめぐる懸念が強まった。

米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は「年半ばごろのいずれかの時期」の利上げが適切だと依然として見込んでいるとの見解を示した上で、市場による9月の利上げ予想はFRBが進みそうな経路との間に「合理的な一致」がみられるという認識を示した。

イエレン議長とロックハート総裁の発言は、2006年以降で初めてとなるFRBの利上げ時期を投資家が特定しようとする中で行われた。週末に発表される雇用統計は、FRBが実際に行動を起こす時期に影響を与える可能性がある。

アディソン・キャピタル・マネジメントのマイケル・チャーチ社長は「誰もがFRBのことで頭がいっぱいだ。今日のイエレン議長の発言と雇用統計の発表を控えていることを考えると、今週に最高値を更新しなかったことは驚くに値しない」と話した。

ダウ工業株30種<.DJI>は86.22ドル(0.48%)安の1万7841.98ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は19.69ポイント(0.40%)安の4919.64。

S&P総合500種<.SPX>は9.31ポイント(0.45%)安の2080.15。

イエレン議長の発言は、既に株価に神経質だった投資家を突き動かした形だ。トムソン・ロイターのスターマイン調査によると、S&P500は現在、予想PERの17倍で取引されており、10年間の中央値である15倍を上回る割高水準となっている。

6日の取引終了時点で年初以降の上昇率はダウ平均がわずか0.1%、S&P500種が1%、ナスダックは3.9%となった。

この日はアップル<AAPL.O>が0.63%安となり、S&P500種の最大の足かせとなった。

一方、送金サービスのマネーグラム<MGI.O>は21.4%高と急騰して終えた。同業で最大手のウエスタンユニオン<WU.N>が、マネーグラムの買収交渉はしていないと否定したことが材料視された。ウエスタンユニオンも4.3%高となった。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が下げ2087で上げ1003(比率は2.08対1)、ナスダックは下げ1455で上げ1285(1.13対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約67億株で、直近5日間の平均である71億株を下回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         17841.98(‐86.22)

前営業日終値    17928.20(‐142.20)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4919.64(‐19.69)

前営業日終値    4939.33(‐77.60)

S&P総合500種<.SPX>

終値         2080.15(‐9.31)

前営業日終値    2089.46(‐25.03)

*写真を修整して再送します。

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